kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

子供の栄養法

現在の日本だけでも本屋には色々な栄養本が並んでおり、インターネットも加えればとてつもない数の栄養法があります。今回は個人的に読んで納得できた栄養法について記載します。

 

各々の詳細はは今後説明していくので、今回は何をメインに摂ればいいかという部分を紹介します。

 

まず、分子栄養学です。
日本で分子栄養学といえば、1974年にメガビタミン療法についての発表を行った三石巌先生が有名です。三石先生は高タンパク質+多量のビタミン+ミネラルの摂取が健康に重要と考えられています。

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海外でもオーソモレキュラー(栄養療法)というものがあり、1943年にルース・フリン・ハーレル博士が多量のチアミンビタミンB1)摂取による学習への効果を報告したり、1960年代にカナダの精神科医エイブラム・ホッファー先生がナイアシン(ビタミンB3)+ビタミンCが統合失調症に有効だと報告しています。

この2つの理論は端的にいうと高タンパク質+多量のビタミン+ミネラルを十分に摂取すると健康になるという事です。

 

 

最近では、三石理論やオーソモレキュラー理論に、糖質制限と鉄補充を加えて精神疾患発達障害を治療している藤川徳美先生も有名です。この理論だと高タンパク質+多量のビタミン・ミネラル+鉄分補充+糖質制限が重要ということになります。

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溝口徹先生もオーソモレキュラー理論をもとにしており、高タンパク質+多量のビタミン+ミネラル+鉄分・亜鉛補充+グルテンカゼイン制限を推奨しています。

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教育界では、三島塾の三島学塾長も食事(糖質制限)+学習指導(アドラー心理学)を組み合わせて成果を出しています。三島塾でも、高タンパク質(肉・卵)+葉野菜をメインに食べたり、脂質(バター)の摂取で栄養を摂ることを推奨しています。

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以上が私が個人的に読んで理論的に納得できたものです。上記のものは、大人と子供関係なく適用されるようです。

 

子供では発達障害や花粉症・アトピー性皮膚炎などが改善したとの記載もあり興味深いです。ただ、子供のみの栄養法はなかなか評価が難しいためエビデンス(根拠)が出ない分野になっているみたいです。上記のそんな中でも上記の考え方は個人的に納得できました。

 

次回はこれらをふまえて、私が個人的にお勧めする栄養摂取法を記載します!!