kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

血液検査

アレルギーのある人は血液検査をする事があると思います。

 

私は自分が診させてもらっている子たちは半年から1年に1回は必ず血液検査を受けてもらっています。これは、食物アレルギーの子では食物経口負荷試験を安全にできるかを判断したり、気管支喘息の子では吸入抗原に気をつけてもらえるようにしたり、アトピー性皮膚炎の子では皮膚の炎症状態を評価するために行います。もちろん子供たちは嫌がります。嫌がる事をするのであれば、それを超える理由がないといけないと私は思っているので、アレルギー疾患の評価だけでなく栄養状態のチェックをしてアドバイスさせてもらっています。この際の栄養状態のチェックは自費でやるような特殊な検査ではなく、保険収載されていて一般的に評価する必要がある肝機能や腎機能を用いて推測される状態を保護者の方に説明させてもらっています。それに加えて食物除去をしている人にはフェリチン(貯蔵鉄)をチェックします。大まかには下記の通りに考えています。

 

AST/ALT:肝機能、ビタミンB6摂取状況

ALP:肝臓・胆道系機能、亜鉛欠乏の有無

BUN/Cr:腎機能、タンパク質摂取状況

フェリチン:炎症の状態、鉄欠乏の有無

 

 

薬を使用している場合は測定した方が良い項目を使用して評価できるのがいい点だと思いますが、年齢によって違いがあり、発熱があったり肝臓や腎臓に病気がある場合は評価が難しい事があるので対面診察している医師にしっかり評価してもらう必要があります。

 

私が外来でアドバイスする感じではおおよそ当たっている印象です。

 

詳細は各栄養素のところに記載します。