kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

ビタミンD

ビタミンDには、植物性のD2と動物性のD3があります。

 

ビタミンDの働きとして代表的なのは、骨を作る事と血液中のカルシウムとリンの濃度を高く維持する事です。

 

私は低身長の子や食物アレルギーの子には、ビタミンD不足の可能性もあるため、25OHビタミンDという項目を調べています。この数値が20ng/mL以下だとビタミンDが不足している可能性が高いと判断し、ビタミンDを多く含む食材を紹介しています。

 

ビタミンDは日光にあたることで皮膚でもビタミンD3が作られますが、最近は赤ちゃんの時から日焼け止めを使用することも多く、外遊びもできない状況でもあり、ビタミンDが不足していることが多い印象です。

 

子供の1日当たりの摂取量は下記の通りです。

0〜15歳:5.5μg/日

(分子栄養学では37.5μg/日)

ビタミンDの単位はμgもしくはIUで表されています。IUは国際単位になり、日本ではμgで表されていることが多いです。なので海外製のサプリメントを使用する場合はIUで表記されているので、μgへ変換すると量がわかりやすいです。μgからIUへ変換する場合はμg×40、IUからμgへはIU×0.025で計算できます。

ビタミンD脂溶性ビタミンなので、過剰に摂ると、血液中のカルシウム濃度が高くなり過ぎることがあるので注意が必要です。

ただし分子栄養学の推奨量までは摂取していいと思うので、日焼け止めを常用している人などは意識して摂るといいでしょう。

 

ビタミンDを多く含む食品は下記の通りです。

アンコウのきも(100g):110μg

きくらげ(100g):85.4μg

鮭(100g):32μg

いわし(100g):32μg

うなぎ(100g):19μg

しいたけ(100g):12.7μg

卵黄(100g):5.9μg

 

ビタミンDは液体で摂れるものがあるので、不足している場合は何歳からでも補充可能です!!あとは、天気の良い日に適度なお散歩とかも良いですね。