kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

第6の栄養素

今までタンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素のバランスや必要性について書いてきましたが、ここでもう一つ大事な栄養素を追加します!!

 

それは、食物繊維です!!

 

食物繊維には大きくわけて水溶性と不溶性があります。どちらも大事ですが、とりわけ大事なのは水溶性の方です。水溶性食物繊維はさらに発酵性と非発酵性にわけられます。水溶性発酵性食物繊維が分解されることで短鎖脂肪酸が産生され、これにより乳酸菌やビフィズス菌などの増殖を促進し、腸内環境を改善するとされています。

 

最近では、腸内環境の変化が卵アレルギーを引き起こしてる可能性があるともいわれています。なので、善玉菌を増やして腸内環境を良くすれば、アレルギーにもいい影響があるかもしれません!!

 

下記を参照してぜひ食物繊維を摂取してください。目標量は成人男性21g/日以上、成人女性18g/日以上です!!

 

【食物繊維の分類】

①水溶性発酵性食物繊維:イヌリン(ごぼう・にんにく・玉葱)、βグルカン(きのこ・大麦)、フラクオリゴ糖、ガラクオリゴ糖

 

②水溶性非発酵性食物繊維ペクチン(果物)、アガロース(寒天)、フコイダン(もずく)、カラギーナン(海藻)、アルギン酸ナトリウム(昆布)

 

③不溶性非発酵性食物繊維:キチンキトサン(甲殻類