kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

食物アレルギーへの対応

現時点で行われている一般的な食物アレルギーへの対応は大きく分けて下の2つだと個人的には思っています。

 

①安全に摂取できる量を定期的に食べる。

②皮膚状態を良くする。

 

この2つに加えて大学病院や専門病院などの研究施設では、経口免疫療法が行われています。①に関しては経口免疫療法(緩徐法)と混同されている事も多いので注意が必要です!!経口免疫療法は安全面や予後からまだ一般的な治療方法としては認められていないのが現状です。他にもパッチを使用した経皮的免疫療法も行われていますがこちらも日本では一般的な治療方法としては認められていません。

 

そうなると食物アレルギーへの対応は、血液検査をして食物経口負荷試験をしての繰り返しで、その間は皮膚を健康に保ち誤食しないように注意することを続けることになります。おそらく3ヶ月から半年おきに検査をすると思いますが、その期間を有意義に使って欲しいという思いから栄養指導を開始しました。

 

現在、私が個人的に考えている食物アレルギーへの対応は3つです!!

①安全に摂取できる量を定期的に食べる。

②皮膚状態を良くする。

③栄養をきちんと摂る。

 

③に関してはいわゆるバランスよくではありません!!必要な栄養素を必要な分だけきちんと摂るってことです!!それぞれの栄養素の必要量は前のブログを読んでもらえるといいと思います。注意点としては現時点でのお子さんの状態によって必要なものが変わる可能性があるので、血液検査で評価してもらってからがいいかと思います。

 

食べ物に対する意識が変わるだけでも成長していると考えて行動してみてください!!