kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

ビタミンB1

ビタミンB1は、補酵素型のチアミンジリン酸(ThDP)として、グルコース代謝と分枝アミノ酸代謝などに関与しています。このビタミンB1は、糖質がエネルギーに変わるときに必要なビタミンです。

 

ビタミンB1は水溶性ビタミンなので耐容上限量は決められていません。なぜなら肝臓内が満たされ、血液内も満たされるとそれ以上は尿として排泄されるからです。そのため、体内に貯蔵することができないので、毎日摂取することが大事です!!

 

糖質(ご飯・パン・麺類・お菓子など)を多量にとっているとビタミンB1を消費してしまうので、足りなくなる可能性があります。そうすると、人間のエネルギー源であるATPを上手く作れなくなります。エネルギーがないと体は動きませんから色々な障害(イライラしやすい・疲れやすいなど)が出る可能性があります。糖質を減らし、ビタミンB群を補充することがエネルギーを上手く作る秘訣だと私は考えています。

 

子供の1日当たりの摂取量は下記の通りです。

0〜15歳:1.5mg/日

(分子栄養学では25mg/日)

もちろんこれを多少超えても排泄されるので大丈夫です。

 

ビタミンB1を多く含む食品は下記の通りです。

豚ひれ肉(100g):1.32mg

豚もも肉(100g):1.13mg

そば(100g):0.37mg

玄米ご飯(120g):0.19mg

豆腐(100g):0.1mg

こう見ると1mg摂るのもけっこう大変ですね。毎日豚肉はあまりお勧めできませんし、玄米は子供は好まないこともありますしね。

 

サプリメントで摂るのが楽だと個人的には思いますが、年齢が低いと錠剤を飲めないこともあると思います。その際は、チョコラBBこどもシロップ(ビタミンB1:0.2mg/ml)もありかと思います。

 

現代の忙しい保護者の方々の状況を考えるとサプリメントを使うのはありです!!

必要な栄養を摂らないよりは、どんな形であれ摂る方が体にいいと思います。

楽していいし、その時間を子供たちに還元してあげてもらえると嬉しいです!!