kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

タンパク質

今週のお題「好きなおやつ」

 

まずはタンパク質からです。

タンパク質は体の原料です。これが十分ないと他の栄養があっても体の調子はよくならないでしょう。

なぜなら、人間の体はだいたい水分60%(子供では70%)、タンパク質20%、脂質15%、ビタミン・ミネラル4%、糖質1%でできています。

水分を除けば、1番多い成分がタンパク質になります。なので、タンパク質を意識的に多く摂ることが体には必要だと考えられます。

 

そこで、1日分のタンパク質は下記を目安に摂取してください。

子供:1.2〜1.5g/kg

大人:1〜1.2g/kg

本格的な筋トレする大人:2g/kg

 

例えば20kgの子供に必要なタンパク質の量は、

20×1.5=30g/日になります。

タンパク質30gってどのくらいの量かというと、牛肉(195g)・豚肉(264g)・鶏肉(165g)・卵(237g→4〜5個)・鮭(174g)・アジ(168g)・イワシ(189g)

くらいの量になります。

かなりの量なので、1食で食べるのではなく、色々な種類を何回かに分けて摂取するといいでしょう。

 

オススメなのが、おやつを卵焼き(卵アレルギーの場合は塩味の焼き鳥)にすることです。おやつにお菓子を食べると夕食が食べられなくなる子もいますし、1日のタンパク質量を摂るにはおやつも大事なポイントになります!!ひとつ注意してほしいのは、どうしても卵焼きを甘くしたいときは砂糖ではなくテンサイ糖を使ってください。こうするとおやつ感も出ますし、テンサイ糖にはオリゴ糖が含まれているので、腸内環境もよくなりタンパク質の消化吸収もよくなって一石二鳥です。ぜひ試してみてください。

 

あとは食事回数にこだわらずに、その子のペースで必要量をきちんと摂ることを心がけてください。