kimi-panのブログ

小児アレルギー専門医が食物アレルギーを栄養学で治す事に挑戦している診察室

ナッツ類

皆さんはナッツと聞くと何を思い浮かべますか?

 

ピーナッツ・カシューナッツ・ヘーゼルナッツ・マカデミアナッツ・ブラジルナッツ・ココナッツ・ペカンナッツあたりでしょうか?

 

ではまず、ナッツとはなんなのか?

ナッツとは、『硬い皮や殻に覆われた食用の果実のこと』です!!

 

そうすると、ピーナッツ・カシューナッツは厳密にはナッツではありません。千葉県の方々はピーナッツがナッツではない事はよくご存知かもしれませんが、ピーナッツは豆科なので大豆に似ています!!カシューナッツは果実の外部先端になる種子の部分なので、上記の定義とは異なりますね!!

 

ただし、名前が似ていることもあり日本ではナッツ類として含まれていることが多いです。そのため、ピーナッツアレルギーがあると他のナッツ類も全て除去されていることがあります。

 

私のアレルギー外来にもピーナッツアレルギーの子がナッツアレルギーとして紹介されてきますが、私のいる施設で血液検査・負荷試験をしたところ、ピーナッツアレルギーがあっても他のナッツ類は摂取できることが多いです!!

 

現時点で注意するのは、クルミアレルギーの人はペカンナッツにほぼアレルギーが出るという事とカシューナッツアレルギーの人はピスタチオにほぼアレルギーが出るという事です。それ以外のナッツ類は血液検査・経口負荷試験をしてみないとわからないので、まとめて除去しないようにしましょう!!

 

そういう方はぜひ小児科を受診し相談してくださいね。